4年も放置していたブログを再始動!

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このブログを開設したのは、たしか2021年。41歳のときだった。

コロナ禍でおうち時間が増えたあの年、私は13年間連れ添った夫と別居した。
外出は最小限、友達とも会えず、飲みにも行けない。
亭主関白の夫に注いでいた “妻としての時間” までもがぽっかりと空いて、一気に暇になった。

YouTubeに課金したり、NetflixやAmazonプライムに加入したのもその頃。
空虚な時間を埋めたくて、さまざまなコンテンツに手を伸ばした。

当時のメディアでは、「副業」や「不労所得」「FIREを目指そう!」といった言葉が盛んに叫ばれていた。
突如現れた新型コロナウイルスにより私たちの日常は一変。終わりの見えない自粛生活を強いられ、先の見えない不安がじわじわと広がっていった。
そこへ追い打ちをかけるように、老後の資金2,000万円問題や社会保障の不透明さまでもが浮き彫りになり、世の中にはどこか、ダークでネガティブな空気が満ちていたように感じる。

そんな中、SNSを仕事にして活躍する、キラキラしたインフルエンサーたちの姿が目に留まった。
「そんな世界もあるのか」
目の前の景色が一瞬だけ明るくなるような、淡い憧れを抱いた私は、あるオンラインスクールに申し込んだ。
ブログや音声配信、YouTubeなど、“発信する”という行為が、自分の人生を少しでも変えてくれるかもしれないと思った。

私はただの会社員(薬剤師)だけれど、なにか“伝えられること”があるんじゃないか。
ブログ、音声配信、YouTube……
“発信”をすれば、人生が少し変わるかもしれない。
夫と生きる道を失った私には、別の人生があるのかもしれない。

そんな淡い希望を抱いていたけれど、現実はそう甘くなかった。

「アラフォー女の生き様ブログ」なんて勢いで名前をつけて、鼻息荒くサーバー契約までしたのに、書いた記事はたったの5つ。
公開したのはわずか3記事。

あれから4年。私は45歳になった。
気づけば、“アラフォー”どころか、すっかり中年の扉をノックしていた。

「ブログ? ああ、そんなのもあったな」
そう思い出すたびに、ほんの少しだけ胸がチクッとした。
なんせ、エックスサーバー代は毎年きちんと払い続けていたのだから。

書かなかったことに、強い後悔があるわけじゃない。
書けなかった理由も、はっきりしているわけではない。
ただ、書こうとしても書けなかった。書くネタが見つからなかった。

それでも、ブログを閉じる決断はできなかった。
あのときの“これから”にかけた自分の決意を、否定したくなかったから。

生きていれば、過去は悔やむことばかり。
でも、それだけじゃ前に進めない。

言葉にしたかったことは、実はたくさんある。
誰が読むのかはわからないけれど、たとえ誰にも届かなくても……

今日ここからもう一度、書いてみようと思う。

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